感巡30話更新しました!
この話、4月から描き始めて途中でストップしてしまったため、完結までに8か月経ってしまいました……
もう忘れ去られているだろうと思いながらも、久しぶりに投稿サイトに投稿したら反応してくださった方がいらっしゃって涙が出ました。
待ってくださっている方がいらっしゃることが本当にありがたいです…
本日、31,2話のネームが終わりましたので、早速再来週から31話を更新していきたいと考えています! 来週は更新お休みです。
続きから30話のネタバレなので少し下げます。
30話、負け戦だということが最初から決まっており気が重かったので、とにかくカッコよく負けさせよう!と思っていました。どうだったでしょうか?
そして今日は討伐隊長の話をしようと思います。
「非常確保補助」って何だったか覚えていますか?
実は「斬っていい」とルビを振ろうと思って、文字数が全然合わなかったのでやめました。
↑切原のやさしい解説(感巡19話)
討伐隊長のお仕事は現場の最終判断をすることなんですね。
巡査局で対応できないときは、討伐隊員を呼ぶ。
そして、討伐隊員が対応して「まずいぞ!」という状況になったら、討伐隊長を呼んで判断を仰ぐ。
討伐隊長にとって悩ましいのは討伐よりも確保の判断です。
討伐より確保の方が難しく、確保が求められる状況の時は、憑かれた感情放出者を人に戻せる可能性が残っている。
だけど、確保に失敗したとき部下は傷ついて、感情放出者は枷付きになるわけです。
討伐するときはどうやるかしか考えなくていいけれど、確保するときは、どうやるか、だけではなく、討伐/非常確保補助に切り替えるか、の判断が必要になります。
討伐隊長は人のまま斬っていいかを判断する権限を持っており(平の隊員は討伐隊長の許可を得ないと人を斬ることはできない)、大抵は人のまま少し斬って確保するか、感情放出者の体を優先して無傷の確保を目指すかの判断をします。
感巡には二人の討伐隊長経験者がいます。
現第二討伐隊長の猪崎と、旧第七討伐隊長の日暮です。
この話を踏まえて、ちょっとこの二人の話をしたいと思います。
日暮の場合
本人が六情巡査な上、バディの常盤は確保が得意な五情巡査でした。
確保が秀の五情巡査は実はかなり珍しいんですが、これはまた別の話。
つまり二人とも確保得意な人たちなので、二人でやればほぼ失敗しなかったでしょう。
日暮の場合は、最後自分たちでどうやって確保するかに頭を捻ったはずです。
…というか捻ることができた。
猪崎の場合
彼は討伐が得意な五情巡査です。
彼が2人で行動してるところ見たことないと思いますが、実はバディもいない。
あえて置いていない。
彼の場合は、自分より確保できる部下にやらせ、状況を伺いながら、非常確保補助に切り替えたり、場合によっては退かせて自分が斬るのが仕事なわけです。
呼ばれた時に「難しいんだって! じゃあ私たちで確保しちゃおっか!」と自分たちが最後の砦になる日暮と、「まずいなら俺が斬るか斬らせて部下を守るしかないな...」というモチベーションの猪崎では考え方が全然違うわけですよね。で、19話では揉めていました。
何でこんな話したかって猪崎が討伐隊長っぽい仕事をようやくしたからですね。
猪崎は、感情巡査官を守る方に倒した判断を爆速でするタイプの討伐隊長です。
自分の判断が遅れたら部下が死ぬかもしれないから。
という話をして猪崎の過去の悪行が多少はフォローできるかと思いましたが、読み返してみてフォローしようがないですよ!と思いました。